インタビュー

古屋電機の自慢は、FAのスペシャリストとして第一線で活躍し続ける社員たちです。入社歴25年の久保さんは、古屋電機の発展に貢献した一人。働き続けているからこそわかる制御盤製作のやりがいや古屋電機の魅力について語ってもらいました。

古屋電機に妥協という言葉はない

―入社するまでの経緯を教えてください。

前職も制御盤の製作をしていたのと、電気の仕事が好きだったからです。本当はもう一社受ける予定でしたが、当時の社長と面接で話した感じが自分にとってすごく自然だし、「明日から来てもいい」と言われたので、それならここにしようと決めました。

―そういった経緯だったんですね。実際に入社してからはどうでしたか？

社長は厳しかったですね。ものづくりに妥協しない方ですから、だめなものはだめと放り投げられたこともありました（笑）。先輩方も同じく厳しかったです。

―前職も同じ職種ですが、古屋電機に入って学んだことはありますか？

技術の幅が広がったこともそうですが、それ以上に妥協しない大切さを学びましたね。どんなに短納期でも品質を落とさない。限られた時間の中でも徹底してこだわる姿勢は当社の気風として当時から根付いていましたし、私自身もそれが叩き込まれました。いかなる時でも基本は品質の担保。そこからさらに製品の内容や技術を向上させてきました。

―入社以降、事業拡大に伴い業務の幅も広がったと思うのですが、その時の心境はいかがでしたか？

やっぱり最初は新しいものをすぐには受け入れられなかったです。とは言え、ずっと同じことだけをしていてもだめだし、時流に乗らないと取り残されてしまう。今がよければそれでいいと思っても、結局新しいものを取り入れる状況というのは、今の状態ではだめだから何か変えようとするわけですし。社長はそれがわかっていたから先駆けて着手したと思います。

―電気工事は久保さんメインで始められましたよね。戸惑いはありましたか？

そりゃありましたよ（笑）。それまでやったことがないし、覚えるにしても日数が限られているし。でも、自分にとって勉強になりました。最初にいつまでと決められたから必死になってやったら、できるようになりました。

制御盤は単に作ればいいものではない

―制御盤制作において心がけていることはあります？

ただ作るのではなくて、制御盤を扱う人のやりやすさを考えて作るようにしています。操作性はもちろんですが、工事のやりやすさも考慮します。配線がきれいに収まる設計や配線しやすいレイアウトなら、工事業者の仕上がりもより良くなるじゃないですか。きれいな仕上がりは、私たちも工事業者もお互い評価される。そういうところまで意識して、これまで努めてきました。

―単に作るのではなく、お客様をはじめ制御盤に携わる人のやりやすさも考えるってことですね。

作り手の私たちが操作しやすい設計と思っても、結局はお客様や他の方がそう思うことが一番大切。先々のことや周りの人をどれだけ考えて作れるのかが肝ですし、同時にそうやって考えを巡らせながら取り組めることが制御盤製作の魅力だと思います。

―図面を書くときも同様ですか？

そうですね。「これ、どういうことですか？」と言われるような図面ではだめ。作業者もお客様もわかるものでないと意味がないですから。制御盤であれ設計であれ、当社では見やすさ・わかりやすさを重視しています。

キャリア25年社員が語る、古屋電機の魅力とは

―これから新しく挑戦したいことはありますか？

私もいい歳なので（笑）、新しく何かやりたいというよりも、新たな知識や技術をもっと知っていきたいですね。知っていれば新製品を作る上で役立つと思いますし。新たに始めるよりも、これまで培ってきた技術やノウハウでこれからも職人としてものづくりに取り組んでいきたいです。

―久保さんが思う古屋電気の魅力を教えてください。

自分の技術や知見を活かせるのはもちろんですが、いろいろな仕事ができることですね。私自身がそうでしたから。他社と比べても業務の幅が広いと思います。あとはやっぱり、ものづくりの真髄を学べるところ。品質管理に徹底した、一切妥協しない姿勢を得られると思います。

―ありがとうございました。とても貴重なお話が聞けて勉強になりました。最後に、これから古屋電機に入ってくる方にメッセージをお願いします。

自分が手掛けた製品が、お客様や工事業者の方から「使いやすい」と言っていただけた時が何よりも嬉しい瞬間で、妥協せずに頑張って良かったと思えます。ものづくりの先にあるのは誰かの喜ぶ姿。それが自分の喜びになる。これが、当社で働く一番の魅力だと思います。